資金計画と収支計画のバランスがとれた事業計画
不動産の有効活用を始めると、事業にいくら投資して、税金がいくらかかり、経費がいくらかかり、利益がいくらになったという計算、つまり事業収支が重要な意味を持ちます。特に事業を展開していく上で資金計画は慎重かつ的確さが求められます。資金計画と収支計画のバランスがとれてこそ、事業計画が円滑に進みます。
- 収支計算はお金の動きを見るもので、収入から支出を差し引き、収入が多ければ収支は黒字となり、黒字分が儲けとなります。1年間の収入と支出を見て計算します。そのためにも、事業を始めるには、全体の事業規模に見合った借入金、金利、借入期間といったローンのパターンをしっかりを設定すれば、事業の全体とともに収支、収益がより明確にクローズアップされます。
- 一方、損益計算は、所得税、住民税の課税対象となる不動産所得を見るもので、税務上、認められている総収入金額から必要経費を差し引いて計算します。
損益通算で、不動産所得が赤字でも税金のメリットがあるといわれるのは、給与所得などから不動産所得のマイナス(赤字)分が差し引かれ、課税対象額が小さくなることを指しています。
土地活用の場合は20年、30年といった長期間の事業となるため、事業費の規模、賃料収入やローン返済を組み込んでシミュレーションともいえる収支計画を立てて慎重に検討します。
想定事業収支例
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- (注)小数点以下非表示のため、計算数字が切上げされているものもあります。参考例ですので、実際のものとは異なります。
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