文字サイズ
収益
不動産投資の収益性を示す指標が利回りです。投資用不動産を購入していくら収益が上がるかは、この利回りで左右されますので、投資用不動産を探す際にも購入を決める時にも、利回りが判断基準の一つになります。
諸経費や税金を考慮せずに計算されたもの、つまり「年間賃料収入÷物件価格」で計算されたものを「表面利回り」、あるいは「粗利回り」といい、これに対して公租公課いわゆる税金や管理費など諸経費を差し引いて期間収益(キャッシュフロー)を計算したものが「純利回り」です。不動産投資で物件を購入する際、収益性の目安として、表面利回りと純利回りが参考になります。
利回りの算出方法は、仮に、1億円で購入した物件が年間1.260万円の賃料収入があるとその表面利回りは、「1.260万円÷1億円×100」で、12.6%。賃料収入から税金や保険料、管理費、修繕費などの必要経費(減価償却費や支払利息を含まない)(およそ200万円の場合)を引いた純利回りは「(1260万-200万円)÷1億円×100」で、10.6%となります。
また、利回りを考える場合、「入居稼働率」も考慮してください。長い賃貸経営の中で、入居者の入退居は当然出てきます。退居にともなう入居者の募集時には未入居期間が発生しますから、その間の収入はなくなり、年間賃料収入が少なくなります。利回りは常に入居稼働率に連動しているのです。投資不動産の購入時、収益性のもとになる利回りを評価する際、入居稼働率についても合わせてチェックしてください。
関連用語集
公租公課
公租とは国税、地方税等の租税の総称。公課は租税以外の負担金を指します。不動産関係の公租では、土地建物の所有について固定資産税、都市計画税、取得について不動産取得税が代表的。取引決済時に、日割りで精算するのが「公租公課清算金」です。
この記事の重要語句
はじめての不動産投資講座 目次
基本・総合
マーケット
税金
資金
マネジメント
有効活用
はじめての 不動産投資講座