条件1:投資用不動産の検証は、入居者の視点で二方向から行う
投資用不動産の物件選びは、入居者の視点で考えることが大切です。自分では良い物件だと思っても、入居者がそうは思わないかもしれないからです。そこで重要なのは、「二方向から検証する」ことです。
例えば、駅に近いことは確かに便利ですが、その分人の往来や交通量は増え、繁華街も近くなります。そういった環境を嫌う人もいますし、小さい子供のいる家庭であれば、多少駅から遠くても緑の多さや閑静さを求めることもあります。
一方、都心部で周囲をビルに囲まれて日当たりが悪かったとしても、日中は家にいない一人暮らしの人なら、日当たりより交通利便性を重視することも予想されます。
まずは、購入検討中の投資用不動産について以下の項目に関する情報を書き出し、「条件2」で述べるマーケット情報と照らしあわせてみると良いでしょう。

条件2:マーケット情報をチェックする
例えば、ワンルームの物件なら、沿線の大学の数を調べるのもひとつの手段です。学校の数が多ければ、それだけ学生からの需要が見込めるからです。もっと細かく調べるには、自治体がホームページなどで公表している統計資料を閲覧すると便利です。地域ごとの世帯数、年齢構成、男女比などさまざまな情報が読み取れます。マーケットと比較して初めて「優良物件」かどうか判断できるのです。

条件3:入居者が特にこだわっている項目を優先する
以下の表は、入居者が物件選びで重視する条件ランキングです。もしよく似たふたつの物件があり、どちらを購入しようか迷ったなら、上位にランキングされた条件を満たす物件を選ぶという考え方もあります。支持率の高い項目(条件)を備えているほうが、少しでも有利だからです。
1位 |
家賃 |
2位 |
立地環境 |
3位 |
デザイン・広さ・設備 |
4位 |
昔から住んでいる地域 |
5位 |
親・子等と同居・近居 |
2019年度住宅市場動向調査
「住宅の選択理由」
(2020年3月国土交通省)