アンケートから分かる購入・売却の「ポイント」Vol.9
不動産を売却する際は、できるだけ高い価格・早いタイミングで売却したいと考える人が多いと思います。その要望を実現するためには、買主のニーズを把握することが必要と言えます。今回はアットホーム株式会社が行ったアンケート「選んだ理由、迷った理由」を元に、買主の中古住宅に対するニーズとは何かを見ていきましょう。
● 瑕疵保証と建物状況調査
中古物件を売却後、契約時に売主と買主が知り得ることのできなかった瑕疵が見つかることも少なくありません。その場合、「瑕疵担保責任」といって、売買契約時に取り決めた期間内に瑕疵が見つかったときは、売主が補修等の対応をする責務があり、その内容に応じて補修費用の負担が必要となります。このような、買主の懸念と売主の負担を軽減するために「既存住宅売買瑕疵保険」という制度があります。加入は任意で保険料と建物状況調査手数料が必要となります。
建物状況調査は第三者が建物のコンディションをチェックするため、その情報を購入希望者が物件購入の判断材料にすることもできます。購入希望者は、物件情報に加えて第三者がチェックした建物のコンディションを加味しながら検討できるので、不安は軽減され、売却後に知り得なかった瑕疵が見つかるというようなトラブルの軽減にも効果が期待できます。
参考記事:インスペクション(住宅診断)と保険で中古がより安心に