ママ必読。子育てしやすい住まいとは 第五話「気にしておきたい災害対策編」

漫画で見る不動産購入・売却のポイントvol.59

この記事の概要

  •  さまざまなエリアで自然災害が続いている昨今。災害直後の緊張感や災害への心構えを意識して過ごすことがより大切となっている。
  •  国や不動産会社は住まいと防災について意識を高めている。住宅購入時には、各種災害への対策(地盤・ハザードマップなど)を確認することが重要。

第五話「気にしておきたい災害対策編」

【Fさんファミリー】
結婚と同時に購入した郊外のマンションに住む、2歳の女の子、1歳の男の子の子育てに奮闘中のFさんファミリー。2人がよく動き回るようになり、目が離せない毎日を送っています。ママ目線で安全に配慮した居住空間造りに注力していますが、成長を考えるとこのままでいいのかと悩んだ末、子育てがしやすい快適なマイホームを探しているところです。

続く自然災害。どんなときでも災害直後の緊張感や災害への心構えを意識して過ごすことが大切

近年の台風では、堤防の決壊や損壊によって、床上浸水・床下浸水だけでなく、長期間にわたる断水や停電など、日常生活がままならないという方も多く出てしまいました。山間部や丘陵地では土砂災害も起き、橋が流され交通が寸断されてしまった集落もあります。特徴的なのは、今まで大きな被害を受けたことがないというエリアが目立ったことです。
下記は、不動産会社を対象に実施したアンケートをもとにした記事になります。

災害を受けたばかりの地域は、住まい選びでも防災に対する意識が高い傾向

人間の心理として記憶が徐々に薄れてしまうのは仕方のないことですが、「天災は忘れたころにやっていくる」といういましめの言葉にもあるように、どんなときでも災害直後の緊張感や災害への心構えを意識して過ごすことが大切です。また、温暖化などの影響から地球の気候が大きく変わってきているという点も念頭に置き、今までよりも日常的に自然災害に対して関心を寄せておく必要もあるでしょう。

災害時に活用できるハザードマップ

“大きな被害を受けたことがないエリア”と前述しましたが、洪水ハザードマップで見てみると、被害を受けたのは、浸水危険度の高い場所だったということが分かります。洪水ハザードマップとは洪水被害予測地図とも言われ、洪水による被害を予測し、被害範囲を地図化したもの。避難経路や避難場所なども記されているので、災害時には大いに活用できる資料です。ハザードマップは洪水災害向けだけでなく、地震災害・土砂災害・津波災害などその種類は多岐にわたります。

住宅購入時にはハザードマップのチェックも

住宅購入時には住まいの設備や利便性だけでなく、各種災害への対策(地盤・ハザードマップなど)を確認すること。また、入居後は地域の防災訓練やイベントに参加するなどし、個人レベルでも日常的に防災を意識しておくことが被害を軽減するポイントになるでしょう。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

※ 2019年12月26日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。