子育てファミリーのためのハウスクリーニング

マイホームで快適に過ごすコツvol.6

この記事の概要

  •  綿ぼこり、砂ぼこり、人の皮脂、衣類の繊維、たばこの煙、カビ、ダニ、細菌などを総称してハウスダストと呼ぶ。吸い込むことでアトピーなどのアレルギーやぜんそくなどを引き起こす要因となることがある。
  •  カビは高い湿度や温度のところでよく繁殖する。ダニは高い湿度や温度を好むほか、人のふけやアカなどを栄養源に繁殖する。換気をしたりまめに掃除をしたりして、発生を防ぐことが大切。
  •  ハウスダストを取り除くタイミングは、まだ空気中に浮遊していない朝起きてすぐがベスト。モップなどである程度除去してから掃除機を使うと、空気中に舞い上がるのを軽減できる。
  •  場所別の掃除方法を知ることと、こまめに掃除をすることがポイント。

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子供の健康のために、アレルギー対策はしっかりと考えておきたいものです。特にアレルギーの要因として考えられるハウスダストを減らすために、日々の掃除などはどのような点に気を付けていけばいいのでしょうか。

アレルギーの原因と言われているハウスダストとは?

綿ぼこり、砂ぼこり、人の皮脂、衣類の繊維、たばこの煙、カビ、ダニ、細菌などを総称してハウスダストと呼びます。主に1mm以下のものとされているので、肉眼ではなかなか確認できないのが特徴です。空気中に舞い上がりやすく、吸い込むことでアトピーやぜんそくなどを引き起こす要因となることがあります。
特にカビやダニは注意が必要で、小さな子供のいる家庭ではこれらをなるべく発生させない環境づくりが求められます。

カビやダニが発生するメカニズムとその対策

カビは高い湿度や温度のところでよく繁殖します。浴室、キッチンなどの水回り、湿気がたまりやすい押し入れやクローゼットなどは要注意。また、最近の住宅は気密性が高くなっているので、気付いたら押し入れの中の衣類やタンスの裏側にカビがびっしり生えていたというのもよく聞かれる話です。できる限り窓をや引き出しを開けて風を通し、まめに換気するようにしましょう。

一方、ダニの活動期間は梅雨から夏にかけての約3カ月間。6月ごろにふ化し、9月ごろまで生き続けます。カビと同じように、高い湿度や温度を好むほか、人のふけやアカなどを栄養源に繁殖します。活動期間以外も注意が必要で、死骸が空気中に浮遊し、それを人が吸い込むことでアレルギーの原因になることもあります。また、ペットの毛に付着しているダニにも要注意。特にペットを飼育している場合は、まめに塵やほこりを取り除き、なるべく体内に入らないようにしましょう。

カビやダニが好む高い湿気と温度。近年はエアコンでこれらを調整をしている家庭が多いようですが、エアコン内にカビが発生して室内にまき散らすということも考えられます。エアコンをつけることで安心せず、フィルターの掃除は月に2回、可能であれば年1回はエアコンのクリーニングを業者に頼むなどし、できるだけきれいな状態を保つようにしましょう。

ハウスダストを効果的に取り除くには

ハウスダストは人が活動する日中は空気中に浮遊しており、取り除くことはなかなか難しいものです。お掃除はハウスダストが浮遊する前、朝起きてすぐに行うと効果的です。でも、いきなり掃除機をかけるとハウスダストが舞い上がってしまうので、まずはモップなどでふき取ってから掃除機で取り除くようにしましょう。

場所別で知っておきたい、ハウスクリーニング方法

キッチン

キッチンの中で最もカビが発生しやすいのがシンク回り。濡れたまま放置せず、ひと仕事終わったら水気をふきとることを習慣化しましょう。排水溝は雑菌が増殖しやすいので、最低でも週1回は掃除をすること。このくらいの頻度であればブラシやスポンジで簡単に汚れを落とせるので、掃除に多くの時間を費やしたり、高い洗剤を購入したりする必要はありません。

浴室

カビの発生を防ぐために、まずは入浴後に水シャワーを浴室内にまき、温度を下げるようにしましょう。さらに、換気は最低でも1晩はすることがポイントです。残り湯がある場合は、隙間のないように蓋を閉め、蒸気が換気の邪魔をしないようにしましょう。
初期のカビであればブラシで簡単に取れますが、根が張ったカビにはカビ取り剤が必要です。吹き付けるだけだと洗剤が流れてしまい効果が半減してしまうため、キッチンペーパーなどにカビ取り剤をしみこませ、カビに貼付してしばらく放置しておくのが取りやすくするコツといえます。

押し入れ

カビの発生を抑えるには、スノコを敷いたり壁側に立てたりして空気の通り道を作っておくことがポイント。しまってある布団の湿気もある程度取り除かれるので、カビだけでなくダニの発生も抑制できます。

カーペット

カーペットには人のアカや汗などが多く、それらを栄養源としているダニが繁殖しやすい環境です。掃除機で取り除くのが効果的ですが、一方向だけでなく、縦方向・横方向と十字がけをして、できるだけ多くのダニやほこりなどを取り除くようにしましょう。

家具の裏側

特に、北側の部屋や水回りに近い部屋は湿気が多くなってしまいがちなので、カビやダニが発生しやすくなります。家具の裏側は湿気がこもってしまうので、ときどき動かして空気を通すようにしましょう。引っ越す際に家具を動かしてみたら壁がカビで真っ黒に・・・というのもよくある話です。見えているところだけでなく、家具の裏側などの湿気がたまりやすいところも定期的にチェックするようにしましょう。

あると便利&知っておくと安心のお掃除グッズ

・ペンキ用の刷毛:刷毛を使って掃除機の吸い込み口に向かってほこりを集めることで、空気中にほこりが舞い上がるのを軽減できます。
・重曹、クエン酸:重曹は油系の汚れを落とすのに使い、クエン酸は水アカを落とす時やトイレ掃除などで効果を発揮します。いずれも合成洗剤ではないので、お子様が万が一口にしてしまっても害がなく、安心して使用できます。

こまめに掃除をすることがポイント

便利な掃除道具や汚れが落ちやすい洗剤は多く出回っていますが、じつは最も重要なのは「こまめに掃除をすること」。目には見えなくても、ほこりや塵は毎日空気中に舞っています。また、ちょっとした汚れも時間が経つと取れにくくなってしまうもの。何よりも清潔な環境を保つことは、大切なお子様をアレルギーの原因となるハウスダストから守ることにもつながります。ぜひ記事を参考にし、日々のお掃除に役立ててください。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

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