マイカー通勤者の割合は首都圏の約3倍。通勤時間と住まい探しのポイント~関西編~

アンケートから分かる購入・売却の「ポイント」Vol.7

通勤時間と住まい探しのポイント~首都圏編~に続いて、アットホーム株式会社が行った「通勤の実態調査2014」(関西版)の結果から、関西圏の通勤時間と住まい探しのポイントを考えていきます。首都圏のアンケート結果と比較もしながら見ていきましょう。

72.8%が電車で通勤と回答。一方、一戸建て居住者の約5人に1人がマイカー通勤という結果に

Q.主な通勤手段を教えてください。
<関西圏>(対象:600名、有効回答:600名)

<首都圏>(対象:583名、有効回答:583名)

Q.自宅を出てから会社に着くまでの「通勤時間」は、片道何分位ですか?(対象:600名、有効回答:600名)

Q.自宅を出てから会社に着くまでの理想と限界は片道何分位ですか?(対象:600名、有効回答:600名)

通勤手段のうち72.8%が電車と回答。首都圏の電車利用率が85.2%なのでやや少ない結果となっています。一方、自動車通勤は首都圏の平均が4.5%に対し、関西圏の平均は13.8%と約3倍に。中でも一戸建て居住者に限って見ると、首都圏が6.7%に対し関西圏は20.7%となっており、約5人に1人がマイカー通勤をしているということが分かります。自転車やバイクなどの通勤手段も総じて首都圏より割合が高い傾向にあることから、関西圏の方が通勤手段は多様であると言えるでしょう。

通勤手段が首都圏よりも多様な関西圏。エリアの特徴をふまえた住まい探しが大切

関西圏も首都圏同様、電車通勤の方が大半という結果となりました。電車通勤を前提に住まい探しをする場合は、エリアの交通事情を把握し、快適で有意義な通勤時間を過ごせるかどうかがポイントとなりそうです。

一方、電車以外で通勤している人の割合が首都圏よりも高く、約4人に1人が自動車、自転車、バイクのいずれかを利用している実態も見えてきます。

その場合、住まい探しのポイントは駐車場・駐輪場の確保と言えるでしょう。都心部は駐車場付き物件が比較的少なく、月極めで借りる場合も賃料が割高になるケースが多いようです。
また、マイカー通勤の場合には、通勤時間帯の渋滞も考慮しておかなければなりません。
自宅周辺と勤務先までの通勤経路を中心に、交通事情や渋滞状況などは事前に確認しておくことも大切と言えそうです。

調査概要「通勤」の実態調査―2014関西版―

調査方法…インターネットリサーチ
対象…15年以内(1999年8月以降)に住宅を購入し、関西圏(2府4県)在住で、大阪府内勤務の子持ち既婚(妻と同居)男性サラリーマン600名。
調査期間…2014年8月14日 木曜日~8月18日 月曜日
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計100%にならない場合があります

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。