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ベストマッチなリフォーム会社を見つけるコツ

新生活を快適にするマンションリフォームのコツ vol.3

公開日:2016年11月30日

一般に、リフォームの進め方としては

  • ①現状の不満の把握、希望するリフォームの洗い出し
  • ②実施するリフォーム内容の検討・確定、予算目安
  • ③リフォーム会社のピックアップ、提案・見積もり依頼、契約
  • ④工事とアフターサービス

といった流れになります。

①については連載第1回、②については連載2回で解説しました。今回は、いよいよ③の「リフォーム会社のピックアップ、提案・見積もり依頼、契約」について説明します。

あまたあるリフォーム会社から、自分たちの希望をかなえてくれる店を見つけるのは大変な作業です。満足のいくリフォームを成功させるためには、技術力だけでなく、コーディネート力やデザインセンスといった多様な力を持つ依頼先を見つけなくてはなりません。

一般に、リフォーム会社を決める際には、①リフォーム会社を複数ピックアップ、②それぞれの会社に提案・見積もり依頼して比較検討、③業者決定⇒契約、という流れになります。

まず大切なのは、リフォーム会社を“複数”ピックアップすることです。適正な価格でリフォーム工事を実現するには、よほど信頼できるリフォーム会社を知っているケースは別にして、多少面倒でも複数の候補の中から、提案と見積もりをとって比較しましょう。ピックアップの方法としては、インターネットや雑誌から気になる会社を探し出す方法と、口コミや知り合いの紹介などを頼る方法があります。

インターネットを使った探し方も様々な方法が

インターネットには、多くのリフォーム会社のWebサイトがあります。担当エリアや得意工事、リフォーム事例などを参照しながら依頼候補をピックアップしましょう。個別企業のサイトを見つけるのが面倒ならば、リフォーム事業者の検索サービスサイトを利用します。検索サービスには大きく分けると、「登録会社の紹介制度」と「事業者データベース」の2つのタイプがあります。前者は希望するリフォーム内容や予算を入力すると、複数のリフォーム会社を紹介してくれるタイプ。後者はリフォーム会社のデータベースから、自分で気に入った店が見つけて依頼するタイプです。数あるリフォーム事業者検索サイトの中から、財団法人の運営するサイトを2つ紹介しておきます。

リフォーム評価ナビ

一般財団法人住まいづくりナビセンターが運営するリフォームの口コミサイト。実際にリフォームしたユーザーの生の声が集まっており、参考になります。これまで取り扱ってきたリフォーム工事の費用の件数比グラフは、どんな規模の工事が得意かの目安になるかと思います。サイト内からリフォーム会社への見積もり依頼も可能です。

住宅保険 登録事業者等の検索サイト

一般財団法人住宅瑕疵担保責任保険協会の運営するサイト。「リフォームかし保険」に加入しているリフォーム会社が、地域別に検索できます。リフォームかし保険とは、万一リフォーム工事に不具合があったり、リフォーム後に事業者が倒産した場合でも、必要な補修工事が受けられたり、一定割合を保険金として受け取れる仕組みです。保険会社が第三者の立場から工事の完了検査を行いますので、施工面での安心感も得られます。かし保険加入の際、住宅専門の保険会社(住宅瑕疵担保責任保険法人)の審査を受けて登録されるため、安心できる事業者といえます。

インターネットによる検索は便利ですが、その中で評価の高い会社にリフォームを依頼できるとは限りません。リフォームはあまり大きくない規模の事業者も多いので工事対応地域を絞っているケースも少なくないからです。リフォームをする物件の地域をカバーしていて、評判のいい会社を探すには、地元の情報や口コミが大いに参考になります。

リフォーム物件が分譲マンションだったら、管理組合で懇意にしているリフォーム会社を紹介してもらうのも手です。そのマンションでの工事を経験していたり、共用部の維持管理を実施したりすれば、構造や管理規約などを熟知しているので、リフォームがスムーズに進む可能性も高くなります。一戸建て住宅の場合、新築した工務店や販売会社が分かっていれば、そこに相談する方法が考えられます。分からない場合は、購入に当たって仲介してくれた不動産会社に相談するのも手です。また、身近にリフォーム経験者がいて、その満足度が高いようなら紹介を頼んでもいいでしょう。

建築図面を用意したうえで、現場をチェックして見積もり作成

リフォーム店を数社に絞り込んだら依頼してみましょう。インターネットやメール、電話などで申し込めば、すぐに連絡が来るはずです。原則、提案書や見積もりはネットやメールのやりとりだけでは上がってきません。具体的な提案や精度の高い見積もりをつくるためにも、現場の確認と詳細な打ち合わせが不可欠だからです。

打ち合わせをスムーズに進めるため、事前に以下のような書類を準備しましょう。リフォーム費用の予算に加え、それらの支払い方法についてキャッシュで全額支払えるのか、ローンなどの使用を希望するかなど、資金計画についても答えられるようにしておきましょう。

打ち合わせに際して用意したいもの

用意すべきもの概要
要望一覧表希望するリフォーム内容をあらかじめまとめておくと話が進めやすく、伝え忘れが防止できる
図面リフォーム対象物件の建築時の図面などがあれば用意しておく
維持管理履歴建築後の維持管理やリフォーム内容の記録

こうしたプロセスを経て、早ければ数日、だいたい1~2週間程度で提案書や見積もりができ、再度打ち合わせのための連絡が入ります。その会社ならではの提案がどこにあるのかを念頭に置いで、比較を行います。

提案内容は重要ですが、やはり気になるのは費用の妥当性です。代金が工事内容にマッチしているかを確認しなくてはなりません。横並びで比較しようとしても、提案内容が違っていて、見積書の明細提示方法もバラバラなので、かなり難しい作業になります。

そんな時にぜひ活用したいのが、見積もりを、無料でチェックしてくれる公的な窓口です。例えば、国土交通省所管の公益財団法人、住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」では、電話やFAXで、資格を持つ相談員が相談を受け、見積もりをチェックしてくれます。


また、後々トラブルの種になりやすいのが工事の変更などに伴って発生する追加費用です。現状プランに対し、変更や追加工事を実施した場合に見積もりがどう変わるか、可能性のある項目はできるだけ詳しく確認しておきましょう。

工事内容が希望するリフォームであり、また見積もり金額が妥当なものであったと確認できたら、いよいよリフォーム会社と契約します。工事後に後悔しないよう、入念に工事内容と費用をチェックしてください。単に費用が一番安い企業を選ぶのではなく、提案やサービス、アフター対応など、総合的な面から検討しましょう。最終検討のポイントを挙げておきます。

リフォーム会社を絞り込む際のポイント

予算は大切だが、満足する提案であるかも重視する
担当者との相性がよい
レスポンスが早い。細かな点についても嫌がらず情報提供してくれる
補助金や減税、融資制度等についても的確な情報を提供する
詳細な見積もりをつくり、曖昧な部分のない契約書を用意している
万一の保証やアフターサービス体制がしっかりしている
リフォーム工事に関わる全ての図書類を提供し、まだ自社でも保管、蓄積してくれる

大規模なリフォームは一生に何度も経験するわけではない大きなイベントです。手間を惜しむことなく最良のパートナーを見つけてください。

執筆

谷内信彦 (たにうち・のぶひこ)

建築&不動産ライター。主に住宅を舞台に、暮らしや資産価値の向上をテーマとしている。近年は空き家活用や地域コミュニティにも領域を広げている。『中古住宅を宝の山に変える』『実家の片付け 活かし方』(共に日経BP社・共著)

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

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