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都心への住み替えを考える~Iさん家族の場合~(第三話「売却を検討。残債の支払い編」)

漫画で見る不動産購入・売却のポイントvol.50

公開日:2019年7月31日

この記事の概要

  •  残債が残っていると売却できるか心配という人もいるようだが、一般的に完済し抵当権を抹消すれば売却は可能となる。不動産会社の査定によって、どのくらいの金額で売却できるかを把握し、住み替え先の選定基準とする。
  •  残債の返済は売却代金や自己資金でまかなう方法などがある。
  •  予算だけではなく、家族で希望条件をしっかり話し合い、どんな暮らしを送りたいかということを加味するのも忘れないことが大切。

第三話「売却を検討。残債の支払い編」

【Iさんファミリー】
Iさんは40代半ばの都心に通うサラリーマン。妻と小学生・幼稚園児の娘二人と海に近い一戸建てで暮らしている。第一子が生まれたタイミングで自然に囲まれたところで子育てをしたいと郊外の駅から徒歩20分の所に注文住宅を建築。通勤時間も我慢のできる範囲と考えていた。しかし、最近は責任のある仕事を任せられることが増え、できれば通勤時間を短縮してその分業務時間にあてたいと思うようになってきている。

残債を完済し、抵当権を抹消すれば売却は可能

一戸建てやマンションを売却するときに住宅ローンが残ったままという方は少なくありません。残債があると売却できるのか不安を感じる人もいるかもしれませんが、最終的に完済し、抵当権を抹消すれば売却は可能です。
不動産を売却して住み替えをする場合は、資金計画が重要です。まずは、不動産会社に査定を依頼し、どのくらいの金額で売却できるかを把握します。住み替え先はこの査定結果を基準に検討していくといいでしょう。ただし、売却には手数料がかかりますし、査定額で売却できるとは限りません。残債があればまずはその返済をしてからということになりますから、満額手元に残るわけではないということは認識しておくことが必要です。子育て世帯の場合は、子どもの成長に応じて教育費の額などが変わってくるので、その点も踏まえて無理のない範囲で考えるようにしましょう。

残債がある場合の対応について

残債がある場合の対応として、一般的に次のことが考えられます。

売却代金だけ、もしくは売却代金と自己資金で返済する

先に売却を済ませ、売却額が残債より上回った場合は売却代金を返済にあてることが可能です。もし、売却額が残債より低くても不足分を自己資金でまかなって返済するということもあります。
この方法を選択する場合、住み替え先が決まっていない可能性もあるので仮住まいに住むことも想定しておく必要があります。仮住まいに住む際には、敷金・礼金・仲介手数料のほか引越し費用がかかること、住み替え先が決まったら再度引越し費用がかかることを認識しておくようにしましょう。
また売却額が残債より下回り自己資金を加算しても返済できないという場合は、残債と新しい家の購入資金をまとめて貸してくれる買い替えローンを利用するという手もありますが、借り入れには諸条件があり、慎重に検討しましょう。

資金のことだけにかたよらず、どんな暮らしを送りたいかということを加味することも忘れずに

通勤時間の短縮など住み替えのきっかけは親の都合だった場合でも、子どもも含めて家族で希望条件についてはしっかりと話し合うようにしましょう。お子さんが自分の部屋を欲しがっている、奥さんは“中学受験に向けて通わせたい塾があり、通塾しやすいエリアで検討したい”“住み替えたらパートに出たいので、できるだけ選択肢が多いエリアがいい”という希望があるなど、全員の意見を聞き、戸建てがいいのかマンションがいいのかということから、間取り、エリアなどを検討していきます。資金面だけで住み替え先を考えるのではなく、どんな暮らしを送りたいかということを加味するのも忘れないようにしてください。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

※ 2019年7月31日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。

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