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50代の売却。~自己所有する一戸建てを売却し、都心マンションへ住み替え~第六話「戸建てにはないマンションならではのチェックポイント編」

漫画で見る不動産購入・売却のポイントvol.83

公開日:2021年08月31日

この記事の概要

  •  ベランダやバルコニーの使い方は管理規約を確認して、それに従うこと。
  •  非常時の妨げや放火の原因にもなる可能性があるため、マンションの共用廊下には物を置かないようにする。
  •  足音や生活音については、戸建て住まいよりも配慮が必要。
  •  毎月管理費や修繕積立金、駐車場代が発生する。管理組合の役員になることも認識しておく。
  •  機械式駐車場の場合は出庫に時間がかかることもある。また、部屋と駐車場までの距離もチェックを。

50代の売却。~自己所有する一戸建てを売却し、都心マンションへ住み替え~第六話「戸建てにはないマンションならではのチェックポイント編」
50代の売却。~自己所有する一戸建てを売却し、都心マンションへ住み替え~第六話「戸建てにはないマンションならではのチェックポイント編」

【Hさん】
娘2人が独立してほっと一息している50代のHさん夫婦。子育てに適していると購入した都内郊外の庭・駐車場付き一戸建ては6LDKあり、鉄筋コンクリート造3階建てのこだわりある注文住宅。夜は人通りが少ないとあって、セキュリティにも配慮した物件です。土地面積は300㎡以上あり、夫婦2人では広すぎる上に駅から遠い点をネックに感じてきました。コンパクトな広さや便利さが売りの都心にあるマンションに興味が出てきたため、住み替えを検討することになりました。

戸建て住まいが長いと、そこでの生活に慣れているのは仕方がないことです。しかし、マンションなどの共同住宅は共用部分の使い方や生活音など、戸建てにはなかった配慮すべきポイントがあります。

ベランダやバルコニーは共用部分。その使い方は管理規約を確認

戸建てに住んでいる場合、ベランダやバルコニーは洗濯物を干したり、ちょっとした荷物を置いたりするスペースとして利用している方が多いと思います。つまり、その利用方法について特に規制はありません。一方マンションなどの共同住宅では、ベランダやバルコニーは共用部分。そういった使い方が全くダメというわけではありませんが、利用に関しては管理規約に従うことになります。
特に認識しておきたいのが、ベランダやバルコニーは緊急時の避難経路として使われることがあるという点です。例えば、避難ばしごの落下地点になっているところは常に空けておく必要があります。また、隣室のベランダやバルコニーとの境にある板は、緊急時には蹴破って仕切りをなくし、避難経路となることがあります。その前に荷物を置いてしまうとスムーズに避難できなくなるので、そういった点も入居前に確認しておくようにしましょう。
その他、線路や幹線道路に近いマンションでは、洗濯物や布団が落下すると大惨事につながることがあるため、安全面に配慮して屋外に干すこと自体禁止にしているケースも。中には美観上の理由から、外干しを禁止しているところもあります。
ベランダやバルコニーの使用方法については、内見時に営業担当者に質問したり、事前に管理規約を見せてもらったりして確認しておくようにしましょう。

共用廊下には物を置かないようにしましょう

ベランダやバルコニー同様、共用廊下も共用部分です。ここを物置のように使っているご家庭を見かけることもありますが、実はこれもNG行為。緊急時には避難経路となったり、救急隊が行き来する場所として使われたりしますので、物が置いてあると避難や救助などの遅れにつながることがあります。また、廊下の荷物が放火のターゲットになったケースがあるということも認識しておきましょう。

足音や生活音には配慮を

最近のマンションは防音や遮音について考えられているといっても、同じ建物内のため上階や隣室の音が気になることはあります。つまり、自身の生活音も近隣に伝わってしまうことがあるということです。全く音を立てないで暮らすのは無理ではありますが、配慮は必要。足音のほか、ふすまやサッシの開け閉め時などは意外と音が響くので、特に配慮するようにしましょう。
また、内見時には上階や隣室の家族構成を確認しておくのも重要です。例えば、小さなお子様がいるご家庭が上階に住んでいると、生活音が気になることが多いかもしれません。静かに暮らしたいなどのご希望がある場合は、時間帯を変えて内見をするなどし、日常生活を送る上で問題ないかどうかをチェックするようにしましょう。

毎月管理費や修繕積立金、駐車場代が発生。管理組合の役員になることも

マンションに入居すると、毎月管理費や修繕積立金が発生します。また、修繕積立金は見直される可能性もあるため、少し余裕を持った資金計画をたてておくといいでしょう。さらに、自家用車をお持ちの場合は、駐車場代がかかる物件がほとんどと考えておきましょう。
同じ方が長年役員を務めているケースもありますが、多くは年交代で会長・副会長・会計・監事などの役職がまわってきます。マンションの規模にもよりますが、何年かに1度は役員を任され、定例会への参加を求められることになります。

機械式駐車場の場合は出庫に時間がかる。駐車場から部屋まで距離があることを視野に

戸建てにお住まいで敷地内に駐車場があれば、出かけるタイミングでスムーズに出庫が可能です。しかし、マンションの駐車場が機械式の場合は、他の利用者が出庫中など、すぐに出庫できないことがあります。また、メンテナンスや機械の故障対応などで思うように使えないケースがある点は認識しておきましょう。
さらに、駐車場と部屋の距離もチェックを。戸建てで敷地内に駐車場があれば、重い荷物を運ぶにしても大して問題ありませんが、距離がある場合は運ぶのに一苦労です。ペットボトルやお米などの重たいものは通販やスーパーの宅配サービスを活用するなど、無理のない方法を考えておくといいかもしれません。

同じ住まいでも、戸建てとマンションなどの共同住宅とでは認識しておくべき点は異なります。特に、ベランダ・バルコニー・共用廊下の使い方は、入居後であっても認識不足の方が多いようです。平常時は問題ないかもしれませんが、非常時には大きくかかわってくることになりますので、管理規約を確認して従うようにしましょう。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

※ 2021年8月31日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。

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