閉じる

ページの先頭です

50代の売却。~自己所有する一戸建てを売却し、都心マンションへ住み替え~第五話「住み替え先の条件に入れておきたいこと編」

漫画で見る不動産購入・売却のポイントvol.81

公開日:2021年07月30日

この記事の概要

  •  専有部分・共用部分のバリアフリーは積極的に検討したい。車椅子が通行できる間口や廊下など、将来のもしもに備えて検討する必要がある。
  •  駅や商業施設だけでなく、病院に通いやすいことも希望条件に入れるとよい。
  •  行政の高齢者向けサービスをチェックし、自分たちに合いそうなサービスがあるか確認しておく。
  •  独居になる可能性も考えて、地域とのコミュニティがはかりやすいかどうかも条件としてチェックする。

50代の売却。~自己所有する一戸建てを売却し、都心マンションへ住み替え~第五話「住み替え先の条件に入れておきたいこと編」
50代の売却。~自己所有する一戸建てを売却し、都心マンションへ住み替え~第五話「住み替え先の条件に入れておきたいこと編」

【Hさん】
娘2人が独立してほっと一息している50代のHさん夫婦。子育てに適していると購入した都内郊外の庭・駐車場付き一戸建ては6LDKあり、鉄筋コンクリート造3階建てのこだわりある注文住宅。夜は人通りが少ないとあって、セキュリティにも配慮した物件です。土地面積は300㎡以上あり、夫婦2人では広すぎる上に駅から遠い点をネックに感じてきました。コンパクトな広さや便利さが売りの都心にあるマンションに興味が出てきたため、住み替えを検討することになりました。

リタイヤが近いご夫婦がマンションへの住み替えを考えた場合、現在の希望条件だけではなく、将来の快適性なども見据えた住まい探しをする必要があります。今回は、物件や周辺環境の面から加味しておきたいポイントについて見ていきましょう。

専有部分・共用部分のバリアフリーは積極的に検討を

高齢者は、下肢筋力の低下や体幹筋の衰えによって、歩行がすり足気味になります。少しの段差でも転びやすくなるのはそのせいで、転倒してケガをしてしまうと、体を動かせずに筋力が衰え、寝たきりになってしまうケースもあります。リハビリするにしても若い人に比べると多くの期間を要することとなり、趣味や旅行など楽しもうとしていた時間が削られてしまうことにもなりかねません。
少しでも転倒リスクを回避するためには、専有部分だけでなく、共用部分もバリアフリーに配慮した物件を積極的に検討しましょう。また、間口の広さも重要なポイントとなります。万が一車椅子生活になった場合、間口が十分確保されていない住まいでは、居室間の移動だけでなくトイレや浴室の利用も困難になってしまいます。そうなった場合、転居を検討する必要も出てきてしまうという点は認識しておきましょう。

交通や買い物の利便性や病院の場所をチェック

駅や商業施設が近い場所というのは、幅広い年代で上位にランクインする希望条件のひとつです。若年層の理由としては、忙しい毎日の中で、できるだけ効率的かつ便利に過ごしたいという点があげられます。一方高齢者には、便利に暮らせる以外にも駅や商業施設が近いことには別のメリットがあります。
年を重ねると人によっては外出が億劫になってしまったり足腰が弱って遠くまでいけなくなったりというケースも。そうした場合、自宅にこもりきりになる方もいらっしゃいますので、できるだけ出掛けやすい環境を選択しておくというのも重要といえるでしょう。

また、病気知らずで過ごしてきた方でも、病院にかかることが出てきます。体調がすぐれないとき、病院が遠いとそれだけでストレスです。しばらくの間通院となるケースもあるため、通院しやすさも検討した方がよいでしょう。

自分たちに合いそうな行政の高齢者向けサービスは?

高齢化が進む中、各行政は高齢者向けのサービスを充実させています。これまでは、自分たちだけでできていたことができなくなるという可能性もあるので、転居先として検討している行政のホームページなども見て、その充実ぶりや自分たちに合いそうなサービスが提供されているかもチェックしておきましょう。また、実際に役所へ足を運んで話を聞いてみるというのもおすすめです。健康に関することや生きがいづくり、地域コミュニティについてなど様々な面でアドバイスが受けられます。

地域とのつながりが持てるかどうかは重要なポイント

国立社会保障・人口問題研究所の調査「日本の世帯数の将来推計(2018年(平成30年)推計)」によると、「単身世帯」と「夫婦のみの世帯」の合計が2040年には60%を超えるとされており、今後独居の割合が増加していくことは明らかです。
生き生きとした老後生活のためにも地域コミュニティを大切にし、つながりを持っておくことは重要です。引越し先にはどのような地域サークルがあるのか、高齢者が活躍できる環境が用意されているのかなどもチェックしておくと安心でしょう。

結婚や出産を機に考えたマイホーム探しとは注意ポイントが異なる高齢者の住まい探し。まずは将来を見据えながら、住まいや周辺環境、地域に対する希望条件を整理しましょう。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

※ 2021年7月30日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。

バックナンバー

閉じる×
ページの先頭へ