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複数の相続人がいる場合、スムーズに売却するためにはどうしたらいい?

住み替えと売却の前に知っておきたいことVol.8

公開日:2017年8月31日

この記事の概要

  •  原則、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10カ月以内に相続税の納税まで済ませる必要があるが、その際、多くの書類や手続きが発生する。
  •  相続人が複数いて、相続財産が1つの不動産しかない場合にトラブルが発生しやすい。
  •  親族間で話を進めても感情的になり、なかなか話が進まないケースが多い。税理士などの第三者を入れて専門家のアドバイスをもらうのが好ましい。
  •  不動産を生前に現金化したり、資産の組み換えをしておくことで、相続人間の揉め事を解消できることがある。

相続人が複数いる場合、それぞれの意見が異なり、なかなかスムーズに売却が進まないこともあります。しかし、相続発生後はやることは多く、売却だけに時間をかけている余裕はありません。ここではスムーズに売却するためのポイントを解説していきます。

まずは知っておきたい、相続税の申告・納税までの流れ

原則、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10カ月以内に相続人やそれぞれの相続財産を確定させるほか、相続税の申告や納税までをしておく必要があります。四十九日が終わって一段落したら・・・と考える方も多いようですが、全員の意思を尊重し、揉め事を解消して「相続財産の分割」を確定するためにも、相続人が複数いる場合は早めに行動を起こすことが重要です。

最初に行う相続人と「相続財産の分割」の確定では、多くの手続きや書類が必要となります。例えば、相続人の確定をする際には被相続人の戸籍謄本を全て揃えなくてはなりません。出生から死亡時までをたどっていく必要があるので、本籍が変わっていたりする場合はその分時間や手間がかかります。また、「相続財産の分割」の確定では被相続人の全財産を把握するために不動産の登記簿を取り寄せたり、銀行の残高証明書を発行してもらったりしなくてはなりません。

「相続財産の分割」が確定したら、名義変更の手続きや換金をしていきます。不動産の売却は、名義が被相続人のままでは行えませんので、売却を検討しているのであれば名義変更(相続登記)は必須ということは認識しておきましょう。以降は、預貯金の手続きや不動産を売却するための販売活動を進めながら、相続税を申告し、期限までに納税を済ませます。

不動産の相続が揉めやすい原因は?

現金や株などは、相続財産が決まれば分割することは難しくありませんが、相続人が複数いて相続財産が1つの不動産しかないとなると難航してしまうケースが多いようです。親がひとり暮らしだった、長い間空き家になっていたという場合は売却することに反対意見はあまり出ませんが、同居などしていた家族がいて今後もそこに住み続けたいという希望が出た場合は、話し合いが長期化してしまうこともあります。

相続人同士だけで話し合わず、第三者を入れること

相続人同士だとそれぞれの主張がぶつかりあって、なかなかスムーズに話し合いが進まないものです。遺産分割協議の際には、税理士などに同席してもらい、専門的な提案や第三者としての意見をもらって感情論ではない判断ができるようにすると良いでしょう。またその際に、どのような手続きが必要かという点も説明してもらい、全員が把握しておくことも大切です。不動産の売却をする際には、全員の意見を取りまとめる代表者をたて、不動産会社とやり取りをしてもらうようにしましょう。

相続人たちが揉めないように、生前に売却して現金化や組み換えをしておくという手も

被相続人が生前に不動産を売却して現金化しておくというのも、相続人たちが揉めずに済む方法のひとつです。また、現金は相続税の納税に充てることもできるので、相続人側からしても「納税資金の確保」の点で有効です。また、相続人に均等な分配ができるような不動産や資産に組み換えて、しっかり遺言書に記しておくというのもポイントです。そして、より収益性の高い物件に買い換えるという方法も相続対策として不動産を活用するには有効です。せっかく財産を遺しても、それが原因で親族間の関係がおかしくなってしまっては本末転倒。元気なうちに検討するといいでしょう。

今のうちから親族間でコミュニケーションをとり、売却時には不動産会社のアドバイスを

いざ話し合いとなった時に、「本当はもっと資産があるのでは?」というように疑心暗鬼になる親族が出て来るケースもあります。余計な揉め事にならないように、「普段から親族間でコミュニケーションをとっておく」「財産については全員が把握できるようにオープンにしておく」ということが重要です。不動産の売却に関しては不動産会社の力を借りて、スムーズに進めるようにしましょう。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

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