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この記事の概要
国土交通省「不動産取引価格情報」に採録された不動産売買の情報※1から、全国7大都市※2における「中古マンション等」※3のm2あたり取引単価※4等を集計し間取りタイプ別に比較※5した。物件全体では、単身者向け(以下、Sタイプという。)はカップル・ファミリー向け(以下、Fタイプという。)と比べ、平均取引単価が2024年で21.5万円/m2高い[図表1左]。
SタイプはFタイプよりも交通利便性の良い立地にあり [図表1右]、投資用(賃貸)物件の割合がFタイプよりも大きいとされている。Fタイプは相対的に自己居住用の実需取引の割合が大きいのだが、その平均取引単価は2020年からの4年で30.6%上昇し、Sタイプの上昇幅を大きく上回った。
データ出所:国土交通省「不動産取引価格情報」
都市別にみると、4都市でSタイプがFタイプよりも高単価である[図表2左]。なかでも名古屋市は、Sタイプの単価がFタイプの約1.5倍と高い上に上昇幅[図表2右]も大きく、Fタイプとの単価の差が拡大している。札幌市の単価はFタイプのほうが高いが、Sタイプの単価上昇が2020年からの4年で46.0%(Fタイプも23.8%上昇)と大きく、差は縮まった。対照的に東京23区はFタイプの単価上昇が顕著で、Sタイプとの差が4.1%にまで縮まった。各都市の推移を[図表3]に示す。
7大都市のなかでSタイプ(単身者向け)の単価上昇が顕著な札幌市とFタイプ(カップル・ファミリー向け)の単価上昇が顕著な東京23区を対象に、区別に、2020年の平均取引単価を100として2024年までの4年を指数化し、その平均値の上位各3区を比較した[図表4]。
札幌市のSタイプの取引単価は区によって上昇幅が大きく異なり、取引が行われた年によっても取引単価が大きく変動している。上位3区は中央区(2021年以降の指数平均148.4)、西区(同130.6)、白石区(同125.2)の順で、2024年に中央区の単価が大幅に上昇したことが上昇順位に影響した。市平均は同125.2で、指数平均が100を下回ったのは図外の南区(同84.2)だけであった。
東京23区のFタイプの取引単価は区別の上昇幅の差や年ごとの変動が相対的に小さく、ほぼ一貫して上昇している。上位3区は中央区(同130.6)と渋谷区・目黒区(同128.8で2区とも同じ値)であった。
発 行:みずほ不動産販売株式会社 営業統括部
〒103–0027 東京都中央区日本橋1–3–13 東京建物日本橋ビル
レポート作成協力:株式会社都市未来総合研究所 研究部
※本コンテンツは参考情報の提供を目的とするものです。
※2025年7月29日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。
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