3.入居者からのクレームの変化
コロナ禍で管理会社に寄せられるクレームも大きく変化しました。
リモートワークで自宅にいる入居者が増えたことで、「足音がうるさい」「テレビの音がうるさい」などの騒音関連のクレームが増加しました。
自宅で過ごす時間が増えたことに伴ってごみの量も増え、「ごみ置場が散らかっている」「指定日ではないのにごみを出している人がいて収集されない」「分別が間違っている人がいる」などのごみに関するクレームも増えました。
また、通信販売の利用者が多くなったことで宅配ボックスの使用頻度が上がり、「宅配ボックスが全部使用されている」「宅配ボックスが開けられなくなった」などのクレームも増えています。
これらのクレームは、緊急事態宣言で外出自粛となった際に急激に増えましたが、自粛が解除されても受付数が元に戻っていません。コロナが収束しても前出のリモートワーク実施者など自宅で過ごす時間が増えたことが原因だと思われ、これは今後も減らないでしょう。
防音性を高めたり、ごみストッカーやごみ庫を大きくしたり、宅配ロッカーの数を増やすことは簡単ではありませんが、既存の建物を建て替える際や、設備を新設したり交換する際に、これらのニーズを少しでも満たせるように検討すると良いと思います。