2.小さな消耗品はなるべく交換
小さな部品は費用対効果を考えると、退去ごとに交換するのがおすすめです。
キッチンのシンクのゴミ受けかご、排水口の菊割れゴム、浴室や洗面所のゴム栓などは劣化しやすく、食べ物を扱う場所なので少しの汚れや劣化も気になります。価格も安いので毎回交換すべきところです。
キッチンや浴室、洗面台などの水栓のパッキンも、退去ごとに交換するのが良いでしょう。入居募集中に劣化が進み、ご案内時に蛇口から水を出した時にちょろちょろと水漏れすると、ここに住みたいと高まった気持ちに文字通り水を差すことになってしまいます。
廊下や洗面脱衣所、トイレ、浴室、キッチンの管球も交換すると良いと思います。まだ点灯するからとそのままにしていると、募集期間が長引いて入居前や入居早々に球切れしてしまうことがあります。賃貸借契約書に「管球交換は入居者負担」となっていたとしても、入居してすぐ切れた管球を自己負担で交換するのは気分が良いものではありません。
また、蛍光灯を交換する際は、グローランプも一緒に交換しましょう。蛍光管を発光させる役割のグローランプが切れると、蛍光灯が新しくても点灯しなくなってしまいます。
照明器具は高い位置にあったり、カバーが付いていて外し方が分からなかったりと、交換するのは案外面倒なものです。新しい住まいで気持ちよく暮らしてもらうためにも、ぜひ交換してください。
ガスコンロやエアコンのリモコン、トイレの洗浄のリモコンの電池交換も意外な盲点です。頻繁に交換するものではないので動作しなくなった際に故障と勘違いされやすく、ガスコンロが着火しない、エアコンが作動しない、トイレのリモコンが壊れたなどのクレームに繋がりがちです。いつ切れるか予測しにくいので、顧客満足の観点からもまとめて交換することをお勧めします。