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この記事の概要
※1:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県
2017年度上期(4–9月)の東京圏における新築分譲マンション販売単価は全ての月で前年同月比が上昇した[図表1]。期中平均は87.1万円/㎡※ 2 で、前期(2016年度下期)81.9万円/㎡、前年同期(2016年度上期)81.0万円/㎡を上回り、上昇が続いている。2010年度以降で最も低い2011年度下期からは22.9万円/㎡(36%)上昇した。これら価格の上昇等を背景に、初月契約率は移動平均(後方6カ月)が2016年1月以降毎月、好不調の基準となる70%を下回り、期中平均は68.5%となった[図表2]。
新築分譲マンション販売単価の上昇は地価や建築費の上昇等が要因とみられる。国土交通省が9月に発表した「都道府県地価調査」によると、2017年(評価時点7月1日)の東京圏における住宅地価の対前年平均変動率はプラス0.6%(前年0.5%)となり、4年連続で上昇した[図表3]。都道府県(地域)別では、神奈川県(横浜市と川崎市、相模原市を除く地域)を除き上昇となり、東京都区部北東部で上昇幅が大きく拡大した。
また、東京都のマンション建築費指数は、2015年に上昇が一服し下落に転じていたものの、2017年は再び上昇基調になっている[図表4]。
都道府県(地域)別の販売単価は、前年同期比で23区内が5.2%、都下が7.7%と大きく上昇したのに対し、神奈川県は2.4%下落した[図表5]。埼玉県は1.2%、千葉県は1.9%と微かに上昇しており、地価変動に近い傾向となった[図表3]。一方、初月契約率は神奈川県が好調であり、2017年度上期平均で74.7%となり70%を大きく上回った[図表6]。横浜市の物件ではJR南武線「尻手」駅徒歩14分や東急東横線「綱島」駅徒歩15分など、駅から相応の距離がある物件でも即日完売の例がみられた[図表7]。
※2:期中平均は、各月公表値の単純平均。以下同様
[図表1]分譲マンションの販売単価とその変動率(東京圏)
[図表2]分譲マンションの初月契約率(東京圏)
図表1と2のデータ出所:株式会社不動産経済研究所「首都圏のマンション市場動向」
[図表3]東京圏の住宅地価の対前年平均変動率 (都道府県地価調査H28年、H29年)
データ出所:国土交通省「都道府県地価調査」
[図表4]東京都のマンションの建築費指数 (集合住宅RC造、2005年平均=100)
データ出所:一般財団法人建設物価調査会「建築費指数」
(注)東京圏全体には茨城県の一部を含み、東京都および神奈川県、埼玉県、千葉県の一部を除く。
区部都心部:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、渋谷区、豊島区の各区 区部南西部:品川区、目黒区、大田区、世田谷区、中野区、杉並区、練馬区の各区 区部北東部:墨田区、江東区、北区、荒川区、板橋区、足立区、葛飾区、江戸川区の各区
[図表5]分譲マンションの販売単価(東京圏地域別)
[図表6]分譲マンションの初月契約率(東京圏地域別)
図表5と6のデータ出所:株式会社不動産経済研究所「首都圏のマンション市場動向」
[図表7]2017年度上期の即日完売物件(東京圏地域別)
データ出所:株式会社不動産経済研究所「首都圏のマンション市場動向」、売主各社公表の物件資料、株式会社リクルートホールディングス「不動産・住宅に関する総合情報サイトSUUMO」
発 行:みずほ不動産販売株式会社 営業統括部
〒103–0027 東京都中央区日本橋1–3–13 東京建物日本橋ビル
レポート作成: 株式会社都市未来総合研究所 研究部
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※2017年11月17日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。
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