3.より正確で詳細な情報が求められている
「不動産会社に求めるものは?また、その中で特にポイントとなるものは?」という質問に対しては、「正確な物件情報の提供」「物件に対する詳細な説明」がそれぞれ1位、2位となりました。当然のことながら個別の不動産広告にも同じことが求められると思います。
文字による物件情報を正確に記載することは当たり前のことですが、一般消費者により必要とされている写真に、正確さ、詳細さを取り入れるとしたら、具体的にどうすれば良いでしょうか。ニーズが高かったトイレ、キッチン、バスの写真について、お部屋を探す側の気持ちになって考えてみましょう。
例えばトイレについて知りたいことは何でしょうか。きれいに清掃されているか、便器は古いのか新しいのか、温水洗浄便座が付いているか、付いていないなら設置に必要なコンセントがあるか、トイレットペーパーを置ける棚があるか、などが知りたいはずです。
キッチンについてはどうでしょうか。きれいに清掃されているか、キッチン自体は古いのか新しいのか、水栓はシングルレバーなのか2ハンドル混合水栓なのか、システムキッチンなのかガスコンロを設置するタイプなのか、コンロはガスなのかIHなのか、コンロは何口あるのか、シンク下の収納はどのくらいの大きさなのか、吊戸棚はあるかなど、知りたいことはたくさんあるはずです。
バスについてはどうでしょうか。きれいに清掃されているか、浴槽は古いのか新しいのか、追い焚きや高温差し湯機能はあるか、浴室乾燥機はあるか、換気のための窓はあるか、シャワーホースは清潔か、水栓はサーモスタット式なのかシングルレバーなのか2ハンドル水栓なのか、などが知りたくなると思います。
実際に不動産情報サイトに掲載されている水回りの写真を見てみると、これらが分からないことが少なくありません。例えば最新型の浴室乾燥機を設置して予備暖房機能などもあるのに、それをアピールできていないとしたら大変残念なことです。もし浴槽などが古い型だったとしても、しっかり清掃してあれば印象は良くなります。
これらの情報を写真の中にしっかり収め、写真に付けるキャプションの文字情報も使い、物件情報を正確かつ詳細に伝えることが重要なのです。
また、「問い合わせや訪問を行う際に不動産会社を選ぶときのポイント・気にする点は?」という質問への回答に、「写真の見栄えが良い」「部屋の雰囲気が分かる動画が付いている」という回答が、それぞれ3位、6位に入っています。
プロが撮影した写真のように美しくなくとも、写真の構図が傾いていたり、薄暗かったり、不鮮明だったりする写真は見苦しいので、写真の質にも気を付けたいものです。
最近の不動産情報サイトは進化していて、動画やパノラマ写真も掲載できますので、通常の写真と併用してより多くの情報を伝えることが可能です。

