ママ必読。子育てしやすい住まいとは 第六話「子ども部屋に適している家具や壁材・床材編」

漫画で見る不動産購入・売却のポイントvol.60

この記事の概要

  •  子ども部屋は安心・安全をキーワードにする。
  •  子どもの動きは活発なうえにケガも心配なので、吸音性やクッション性の高い床材を選ぶとよい。
  •  家具や学習机は長く使えるようにシンプルなデザインが適している。背の低い家具が安全だが、高い家具を設置する場合は、転倒防止用の器具を取り付けること。
  •  壁紙でアレンジするのも楽しい。はがせるタイプで調湿性のある素材がおすすめ。
  •  感性豊かで意欲的な子どもに成長するには、部屋の配色に配慮しておくことも重要。

第六話「子ども部屋に適している家具や壁材・床材編」
第六話「子ども部屋に適している家具や壁材・床材編」

【F さんファミリー】
結婚と同時に購入した郊外のマンションに住む、2歳の女の子、1歳の男の子の子育てに奮闘中のFさんファミリー。2人がよく動き回るようになり、目が離せない毎日を送っています。ママ目線で安全に配慮した居住空間造りに注力していますが、成長を考えるとこのままでいいのかと悩んだ末、子育てがしやすい快適なマイホームを探しているところです。

使いやすさだけでなく、安心・安全をキーワードに

子ども部屋を持たせてあげたいという理由から、マイホームの購入を検討している方も多いようです。子ども部屋を持った子どもたちは、小学生ぐらいになるとお友達を呼んで遊んだり、宿題をしたり子ども部屋で過ごす時間も増えていきます。
そこで一番に考えておきたいのが、安心・安全に過ごせる空間であるかどうかという点です。

床材はメンテナンスのしやすさや吸音性を重視

まず、動きが活発になってくると気になるのが足音です。走ったり、飛びはねたりと室内でも子どもは元気いっぱい。うるさいだけならまだしも、動きが激しい分、転んでケガをする可能性も否めません。そのような点から床はできるだけ吸音性やクッション性の高いものを選ぶといいでしょう。
床自体を子ども向けにリフォームするという方法もありますが、できれば成長に伴って簡単に取り換えられるものがベスト。
おすすめなのは、ジョイントタイプのタイルカーペットです。食べこぼしや落書きなどで汚れてしまっても、その部分だけ取り換えられるのがうれしいポイントと言えます。さまざまな種類がありますが、防ダニ・抗菌・洗濯可・滑り止め付きなど安心・安全の視点は外せません。最近は色や柄のラインアップも豊富なので、お子さんに好きなものを選んでもらうというのも楽しいでしょう。

家具はシンプルで背の低いものを選ぶ

子ども部屋に必要となってくる家具や勉強机。長く使うことになるので、シンプルなデザインのものを選ぶといいでしょう。また、本棚や洋服ダンスなどは転倒によるリスクを軽減するためにもできるだけ背の低いものを選ぶのがおすすめです。もし背が高い家具を設置する場合は、扉付きのものを選び、転倒防止のためにL字型金具やポール式器具で固定すること。また、家具の上にはものを置かないというのも安心・安全面からみると重要です。何かの拍子に置いたものが落下してきて、ケガにつながることもあります。

はがせる壁紙で子ども部屋をアレンジ

壁紙によって、お部屋のイメージがガラリと変わります。貼ってはがせるタイプのものを取り入れて、お子さんの成長に合わせて貼り替えるというものおすすめです。
このように、好きなデザインでお部屋をアレンジできるのはもちろんのこと、機能が備わったものや素材にこだわったものを選べば快適性も得られます。調湿効果のある商品であれば、除湿器や加湿器を使わなくても済むためエコにもつながります。特に、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドを吸着・分解する漆喰を使った商品は、子ども部屋には向いています。

子どもの健やかな成長のために。気にしておきたい子ども部屋の色

感性豊かで意欲的な子どもに成長するには、部屋の配色に配慮しておくことも重要です。
幼少期の子どもの多くが好きな色は、赤・青・黄などの原色です。就学前はカラフルに仕上げ、ワクワクするようなお部屋づくりをするといいでしょう。就学後は、勉強に集中でき落ち着いて過ごせる空間が望ましいです。集中力が高まる青、リラックス効果のある緑など抑えた色合いで統一するのがベター。ストレスを抱えているようであれば、リフレッシュ効果のあるオレンジ、部活の大会などを控えているのであれば競争心が掻き立てられる赤を差し色に入れます。色から得た感覚は思った以上に影響があるので、成長の段階や子どもの様子によって変更するといいかもしれません。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

※ 2020年1月31日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。

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