
一戸建を購入したら、エクステリアにもこだわりたいものです。お家とデザインを合わせたり、お庭との調和を考えることも楽しみのひとつでしょう。今回はエクステリアの中でもフェンスの機能に注目して見ていきたいと思います。
境界線に適したフェンスとは?
隣の家との境界線に配置するフェンスは、デザイン性を重視した高価なものというより、耐久性や経済性を重視したものが適しています。フェンスは屋外に設置されているので雨風にさらされている状況であり、境界線は意外と範囲が広いもの。より耐久性が高くリーズナブルなものを選ぶことは、長い目で見た場合もお財布に安心といえます。また、上部に剣先が付いているタイプのものを選べば、不審者が進入しにくくなるので防犯対策にもなります。
海に近く塩の影響が心配なエリアなどは素材にも注意が必要です。さびつく心配のないアルミ製のものを選ぶといいでしょう。
高いフェンスでも光は取り入れられる?
道路に面している住宅の場合は、外部からの視線が気になるところです。「視線を気にしないでリビングや自分の部屋でくつろぎたい」という思いで、フェンスを高めに設置することを考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、日当たりのよい南向きの立地を選んだのに、フェンスを高くしたばかりに、光が全く入ってこなくなってしまっては意味がありません。風の通りも遮ってしまっては洗濯物もしっかり乾かなくなってしまいます。こんな場合は、光を通すパネルタイプのフェンスや、適度に視線を遮りながら風も通す格子タイプのフェンスを選ぶといいでしょう。
適度な高さでプライバシーも確保しつつ、光や風も取り入れた生活を実現しましょう。
安心・納得して過ごせるフェンスを選びましょう
一口にフェンスと言っても、求める機能によって選び方は変わってきます。まずは「境界線を明確にしたい」「防犯に役立てたい」「プライバシーを保ちたい」など、ご自身の目的を明確にしてから不動産会社に相談し、納得できるフェンスを選びましょう。最近は、ツタを絡ませたり生垣と組み合わせたりするタイプのネットフェンスも注目されるようになってきました。これらは、従来の機能に加えてヒートアイランド現象を軽減させる効果も期待できます。住宅選びと合わせて、フェンス選びもしっかり行い、快適な日常生活につなげてください。
20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。
※ 2016年7月29日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。
※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。