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近畿圏の中古マンション市場動向

みずほ不動産販売 不動産市況レポート 1月号

公開日:2018年1月19日

この記事の概要

  • 近畿圏※1において、中古マンションの成約物件数は増加傾向にある。
  • 新築と比べた割安感や新規登録物件数の増加に伴う物件選択肢の広がり、リノベーションの普及などが成約物件数の増加の要因と考えられる。
  • 近畿圏の中古マンションの成約平均価格は上昇が続いており、都市部で利便性が高い物件が多い大阪市や京都市が価格上昇をけん引してきた格好である。

1)近畿圏の中古マンションの成約物件数は堅調に推移

近畿圏において、中古マンションの成約物件数は、増加の度合いは小さくなりつつあるものの、2012年以降増加傾向にある[図表1]。新規登録物件数も増加が続く[図表2]。他方、新築マンションは、2016年度後半から初月契約率が市況の好不調の指標とされる70%を上回る状況が続いているものの、供給戸数および契約戸数はともに前回ピーク(2013年)の7割程度の水準にとどまる[図表3、4]。2012年度以降、市場への物件供給量および契約件数の点において、新築マンションと比べて中古マンションは堅調に推移しているといえる

2)新築と比べた割安感、新規登録物件数の増加に伴う物件選択肢の広がりやリノベーションの普及などが中古マンション成約物件数が堅調に推移する要因と考えられる。

中古マンションの成約物件数が堅調に推移している要因として、新築マンション販売価格と中古マンション成約平均価格のm²単価の差が拡大し[図表5]、新築マンションとの比較における中古マンションの割安感が大きくなっているとみられること、新築登録物件数の増加に伴って購入者の選択肢に広がりが生じているとみられること、中古マンションにおいて専有部の更新や購入者の好みに合わせた仕様の変更を可能にするリノベーションの普及が進んでいることなどが考えられる。

3)近畿圏の中古マンション成約平均価格は大阪市と京都市がけん引する格好で上昇

中古マンションの成約物件数が堅調に推移するなか、近畿圏の中古マンションの成約平均価格は上昇が続く[図表6]。成約平均価格を指数化(2012年度=100)してエリア別に推移をみると※2、全体的に上昇傾向であり、特に大阪市と京都市は近畿圏全体を上回って推移してきた[図表7]。近畿圏における中古マンションの成約平均価格の上昇は、大阪市と京都市にけん引されてきた格好である※3。

※1:近畿圏は、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県および和歌山県を指す。

※2:2017年度第2四半期(7~9月)において、大阪府、兵庫県および京都府の合計が近畿圏全体に占める割合は、新規登録物件数:93.1%、成約物件数:90.7%であり、上記3府県で近畿圏中古マンション市場の大半を占めるため、図表7においては3府県を対象としてエリア分類した。

※3:2017年10月の成約m²単価の前年同月比は大阪市が7.0%、京都市が12.5%で大きく上昇している。一方、神戸市は1.2%と低い。

[図表1]近畿圏の中古マンション成約物件数

[図表1]近畿圏の中古マンション成約物件数

[図表2]近畿圏の中古マンション新規登録物件数

[図表2]近畿圏の中古マンション新規登録物件数

図表1、2のデータ出所:(公社)近畿圏不動産流通機構「Real Time Eyes」

[図表3]近畿圏の新築マンション契約戸数・初月契約率

[図表3]近畿圏の新築マンション契約戸数・初月契約率

[図表4]近畿圏の新築マンション供給戸数

[図表4]近畿圏の新築マンション供給戸数

図表3、4のデータ出所:(株)不動産経済研究所「近畿圏のマンション市場動向」

[図表5]近畿圏の新築マンション販売価格と中古マンション成約平均価格のm²単価の比較

[図表5]近畿圏の新築マンション販売価格と中古マンション成約平均価格のm²単価の比較

図表5のデータ出所:(公社)近畿圏不動産流通機構「Real Time Eyes」・(株)不動産経済研究所「近畿圏のマンション市場動向」

[図表6]近畿圏の中古マンション成約平均価格

[図表6]近畿圏の中古マンション成約平均価格

図表6のデータ出所:(公社)近畿圏不動産流通機構「Real Time Eyes」

[図表7]中古マンション成約平均価格の推移(2012年度=100として指数化)

[図表7]中古マンション成約平均価格の推移(2012年度=100として指数化)

データ出所:(公社)近畿圏不動産流通機構「2017年度年刊市況レポート」

発    行:みずほ不動産販売株式会社 営業統括部

〒103–0027 東京都中央区日本橋1–3–13 東京建物日本橋ビル

レポート作成: 株式会社都市未来総合研究所 研究部

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