アンケートから分かる購入・売却の「ポイント」vol.16
- 「購入時の住居種別はどれですか?」という質問では中古マンションが1位という結果に。
- 二人暮らしになっても、部屋数や広さをコンパクトにするという人は少ない。
- シニア世代がセカンドライフに求めていることは、安心・健康・閑静。住み続けなかった理由は老朽化したからが第1位となっている。
- 子どもとは同居しないなど、いつまでも自立し、それぞれのライフスタイルを尊重したいと考えているシニア世代が多い。
結婚やお子さまの誕生など、ライフステージの変化を機に購入したマイホーム。さまざまな思い出の詰まった家でも、お子さまの成長や自立をきっかけに住み替えをお考えになるシニア世代も多いようです。
今回は、実際に住み替えをされた方を対象にしたアンケート結果をもとに、現在の住まいのことや住み替えることにした理由などについて見ていきたいと思います。
購入時の住居種別はどれですか?
最も多いのは中古マンションという結果になっています。新築と中古という分類でみると、新築は44.0%、中古は56.0%と中古のほうがやや多いようです。マンションと一戸建ての比較ではほとんど差はみられません。
現在のあなたの住まいの間取りについて教えてください
二人暮らしもしくは一人暮らしになっても、その分部屋数を減らすのではなく、広々とした空間でゆったりと過ごしたいという方が多いようです。また、それぞれが個室を持ったり、子や孫が泊まりにきたときのゲストルームなどを用意したりと、子育て中とは違った部屋の使い方を考えているというのもうかがえます。
あなたが現在の住まいを購入するにあたり、「重視したこと」をすべて教えてください。
周辺環境というよりも、居住空間を重視しているという回答が多い結果となりました。先にご紹介した「現在のあなたの住まいの間取りについて教えてください」の結果と合わせてみても、広さ・レイアウトなどゆとりや快適な空間を住み替え先に求めていることが分かります。また、部屋数や駐車場については、夫婦のことだけでなく、子や孫が遊びにきたときのことを想定しているのかもしれません。
以前の住まいに住み続けなかった理由は何ですか?
「老朽化したから」という理由が1位という結果となりました。老朽化したとはいえ、思い出の詰まったマイホームを手放す決断をするのはなかなか大変なことですが、お子さまの独立するタイミングが良いきっかけになって住み替えを決めた方も多いようです。「住みたい街・都市があったから」という回答も同数で1位となりました。
現在の住まいのエリアを選んだ理由は何ですか?
エリア選定の理由は、「前からよく知っているエリアだから」が1位となりました。治安や自然などを重視している方も多いようです。
あなたが住まいに求めることは何ですか?
「あなたが住まいに求めることは何ですか?」という質問については、88.0%の方が「安心して暮らせること」と回答しています。2位の「健康的に暮らせること」、3位の「静かに暮らせること」と合わせてみてみると、シニア世代がセカンドライフに求めているのは、“安心・健康・閑静”ということが分かります。
老後に子供と同居する予定はありますか?
「老後に子供と同居する予定はありますか?」については、同居する予定があると答えた人は0%という結果となりました。最近は共働き世帯が多くなっており、子世代の子育てを積極的にサポートする親世代が増えているようです。しかしこの結果から、サポートはするものの、それぞれの生活スタイルを尊重しながら暮らしたいというシニアが多いことが分かります。
ほかのアンケート結果となりますが、「子供に引越し費用や購入資金を出してもらいましたか?」という問いでは、96.0%が“自分たちで用意した”、「現在の住まいを探す際に、子供に相談しましたか?」の質問では、76.0%が“相談していない”と回答しています。ここからも分かるように、最近のシニアは、できる限り自立していたいし、住む場所や精神的な部分でもつかず離れずの関係を保っていたいという気持ちが強いようです。
最後に、お子さまの独立を機に住まい探しをされたB様のインタビュー記事をご紹介します。上記のアンケート結果と合わせてチェックしてみてください。
インタビュー記事はこちら
調査概要「十人十色~それぞれの人生、それぞれの住まい探し~」
調査方法・・・インターネットによるアンケート調査
対象・・・子供が独立したことを機に住宅を購入した25名(平均年齢59.8歳)
調査期間・・・2016年11月25日 金曜日~29日 火曜日