リージェンス様式(リージェンシー様式)りーじぇんすようしき(りーじぇんしーようしき)

19世紀初頭から前半にかけてイギリスで流行した建築・家具の様式。

摂政(Regent)として統治に当たった皇太子のジョージ4世に由来する。例えば、バッキンガム宮殿のほか、ジョージ4世が改修したブライトンのロイヤル・パビリオンなどが挙げられる。白壁を基調とするものが多く、玄関に見られる華やかな装飾や弓型の窓、洗練された力強さなどが特徴とされ、古代ギリシアや中東、東洋のオリエント文化を取り入れた異国趣味的な様式とされる。

 

家具では、動物の頭や脚、植物のほか、剣や縄などのイギリス海軍にちなんだモチーフも使用され、高級な材料とされたローズウッドを使用したトラファルガーチェアなどが、勃興し始めた工業生産の仕組みを利用して製作された。

関連用語
アダム様式
18世紀後半にイギリスで流行した建築や家具、調度品の様式。主に建築家ロバート・アダムとその兄弟らが、イギリスの伝統的な様式に古代ギリシャ、ローマの古典的な様式などを取り入れて生み出したものであり、貴族出資の上流階級や、産業革命により台頭した富裕層の間で流行した。軽快・優美・シンプルで洗練された様式といわれる。
クイーン・アン様式
18世紀のアン女王統治時代の英国で生まれたといわれる古典的で優美な建築様式。左右非対称な構造や塔屋などに特徴が見られる。