木材でつくった枠に、構造用合板等を釘で打ち付けて、壁・床・屋根を箱型に形成する工法。
柱と梁で支えるわが国の伝統的な木造軸組工法(在来工法)と比べると、壁そのものが垂直方向と水平方向の強度を持つ点に最大の特徴がある。箱型の六面体を形成する壁全体で躯体を支えるので、耐震性に優れ、気密性、断熱性にも優れている。また、角材、合板とも一定の規格により工場で生産されるので、施工による品質のばらつきが少ない。ただし、壁で躯体を支えているため、窓等開口部を大きくするような変更や、増改築等は難しくなる傾向がある。
本来は北米で生まれた工法だが、わが国では1974(昭和49)年の建設省告示により自由に建築できるようになった。
2インチ×4インチの木材を使用する「2×4(ツーバイフォー)工法」と、2インチ×6インチの木材を使用する「2×6(ツーバイシックス)工法」がある。