自動火災報知設備じどうかさいほうちせつび

火災が起きたときに、自動的に煙や熱を感知して警報ベルなどで知らせる設備。これによって、早めの避難や初期消火を行なうことができる。一定面積以上の建物、店舗がある雑居ビル、重要文化財などについて、設置が義務付けられている。

基本的に、火災の熱、煙、炎を検知して信号を送る装置(感知器)、火災信号を受信して通報装置、警報装置、防火設備などを作動させる設備(受信機)、ベル、音声、光などによって警報を発する装置(警報器)で構成されている。これらの機器・設備は検定を受けたものを使用し、資格者が設置、点検整備しなければならない。

関連用語
煙感知器
火災による煙を感知し、火災信号を発する設備。温度が上昇する前に感知できるため、火災の早期発見に有効とされている。 一般に天井に取り付けられる。感知方法に応じて、煙によるイオン電流の変化により作動するイオン化式スポット型、煙による光電素子の受光量の変化により作動する光電式スポット型、煙の累積による光電素子の受光量の変化により作動する光電式分離型に分類される。また、作動する煙の濃度に応じて、1種(煙濃度5%)、2種(煙濃度10%)、3種(煙濃度15%)の種別があるが、一般的な煙感知器は2種である。