最終更新日:Mon, 13 Jul 2026 18:00:00 +0900

重量床衝撃音

じゅうりょうゆかしょうげきおん

住宅などの建築物における騒音のうち、ある程度重量のあるものが衝突、移動、落下などしたときに、床の震動により、階下等に伝わる音。子供が走り回る、洗濯機などが振動するなど、共同住宅の階下の居住者にとって、「ズシン」「ドンドン」という重い衝撃音として感じられることが多く、話し声などの主に空気の震動により伝わる音に比べ、衝撃や振動が実感され、強い不快感につながる場合がある。

住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく住宅性能表示制度においては、「音環境」について、「重量床衝撃音対策」の項目が設けられており、床の厚さを増加させる、床を重くする、床の仕上げ材の材質を選択するなどの対策が推奨されているが、一方で、そもそも性能評価が複雑・困難であることや、完成後の性能や階下の居住者の実感などが確定的に予測できないなどの理由から、任意の「選択項目」とされており、より確実に性能評価がなされるよう検討が進められている。

-- 関連用語 --

軽量床衝撃音

椅子などの移動や軽い物を落としたときの軽くて硬い衝撃音。これに対して、人が飛び跳ねたりしたときの重くて鈍い衝撃音を「重量床衝撃音」という。軽量衝撃音の大きさをLL、重量衝撃音の大きさをLHと表記する。 マンションの遮音性能は、一般に、軽量床衝撃音について示され、L値(推定L等級、構造を想定した建物に一定の衝撃を与え、建物空間に伝搬する衝撃音の大きさを推定した数値、数値が小さいほど遮音性能が高い)がLL-45以下とされていることが多い。LL-45の遮音性能は、軽量床衝撃音が小さく聞こえる程度であって、生活実感としては上階の生活が多少意識される状態とされる。 なお、遮音性能は、L値で示されることが多いが、床材については、床衝撃音の低減性能を直接に測定したΔL等級(Δは低減することを示し、数値が大きいほど製品の遮音性能が高い)も用いられている。たとえば、LL-45は、おおむねΔLL(I)-4等級の床材の遮音性能に相当する。