近隣住区きんりんじゅうく

居住の単位となる区域。小学校区を一つのコミュニティとし、その区域内に商業店舗、コミュニティセンター、公園などが配置され、基礎的な居住ニーズを満たすことができる。また、通過交通は近隣住区内から排除され、歩行のみで日常生活を営むことができる。

近隣住区の考え方は、アメリカのクラレンス・ペリー (Clarence A. Perry)が1924年に体系化した。郊外の開発計画ニュータウン計画などに幅広く取り入れられ、コミュニティの形成を視野に入れたまちづくりにも活かされている。

関連用語
エリアマネジメント
地域における良好な環境や固有の価値を維持・形成・向上するための取り組みで、地域住民などが主体的に行なうものをいう。和製英語である。

エリアマネジメントは制度化された仕組みではなく、事実として行なわれている活動形態である。その内容は、まち並みの規制・誘導、地域美化、防犯性の維持・向上、空き家・空地等の活用促進、生活ルールづくり、生活支援サービスの提供、地域産業の活性化、地域イベントの実施など、多種多様である。また、その実施に当たっては、地域の住民、事業主、地権者、NPOなどがさまざまなかたちで参加し、それらの協力関係のもとで進められることが多い。