エリアマネジメントえりあまねじめんと

地域における良好な環境や固有の価値を維持・形成・向上するための取り組みで、地域住民などが主体的に行なうものをいう。和製英語である。

エリアマネジメントは制度化された仕組みではなく、事実として行なわれている活動形態である。その内容は、まち並みの規制・誘導、地域美化、防犯性の維持・向上、空き家・空地等の活用促進、生活ルールづくり、生活支援サービスの提供、地域産業の活性化、地域イベントの実施など、多種多様である。また、その実施に当たっては、地域の住民、事業主、地権者、NPOなどがさまざまなかたちで参加し、それらの協力関係のもとで進められることが多い。

関連用語
BID
エリアマネジメント活動(地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取り組み)を支援するため、地区を指定して不動産所有者等に資金の負担を求め、その資金をエリアマネジメント活動を実施する団体等に配分するしくみをいう。英語のBusiness Improvement Districtの略。

BIDは法令で定められた制度ではなく、地方公共団体などがそれぞれ工夫しながら導入している。

BIDの枠組みで重要となるのが活動資金の負担である。現在の法令では地区を特定して課税することは難しく、受益者負担を求めるなどの工夫が必要となる。また、エリアマネジメント活動の内容や方法、活動に当たる団体の資格や選定方法などについてもバリエーションがある。