マネジメント

不動産投資における諸経費

「なに」に「いくら」必要なのか知る

不動産投資は、上手に行えば、有効的な資産運用になります。
しかし、投資である以上、同時にリスクも存在します。それが「諸経費」といわれるものです。投資用不動産を購入し、それを継続保有していくにあたっては、さまざまなコストがかかってきます。諸経費についてよく知らないばかりに「思っていたより」お金がかかり、見込んでいた収入に届かなかったりすることがあります。
高収入の期待できる優良投資用不動産を取得することはもちろん大前提ですが、「出ていくお金」にも注意を払っておくことがリスクヘッジの第一歩です。

不動産を「購入したとき」必要な一般的な費用(購入時のみ必要)

税金

印紙税 売買契約書等に貼る収入印紙
登録免許税 建物所有権の移転登記費用に必要
土地所有権の移転登記費用に必要
抵当権設定登記費用に必要
不動産取得税 不動産の所有権を取得すると発生

手数料など

ローン手数料 金融機関に支払う
司法書士報酬 物件の登記を行う司法書士に支払う
仲介手数料 不動産仲介会社に支払う

不動産を「所有していると」必要な一般的な費用(毎年必要)

委託管理費 入居者募集や家賃回収、建物維持管理などを管理会社に委託する場合必要です。オーナー自身で行うこともできますが、一般的には管理会社に委託している方がほとんどです。
固定資産税
都市計画税
毎年1月1日時点で所有している不動産に対して課税されます。
損害保険料 火災保険、地震保険などです。保険料は、地域や建物の構造によって異なりますが、複数年の契約により割引を受けられる場合があります。
エレベーター保守 エレベーターのメンテナンス費用です。昨今は、建物の安全性に対する入居者の目も厳しくなっており、物件の信用を高めるためにも必要です。
清掃業務 いかに物件が高性能でも、入居希望者の第1印象は建物の美化がなされているかで決まるといっても過言ではありません。
保守業務 受水槽や消防設備など、入居者が安心して暮らすための配慮は欠かせません。
  • (注)費用の詳細は担当する会社や物件によって異なります。

不動産を所有することで発生する費用は、税金を除けば、必ずしも支払いの義務があるものではありません。主に建物の維持管理に必要なコストであり、それを支出するかしないかはオーナーしだいだからです。
しかし、安定した家賃収入を得るために維持管理は必要不可欠です。それらにかかる費用は「経費」というより、より収益を高めるための「投資」と考えたほうが良いでしょう。

この記事の重要語句

委託管理費