ネットワークカメラやセンサーで暮らしを守る
ホームネットワーク構築で、非常にレベルアップすることが可能なのが、安心・安全です。玄関や裏口はもちろん、室内にも防犯カメラを設置して、外出先からチェックすることができます。ネットワークカメラやWebカメラと呼ばれる機器は、多くの種類がありますから、使い方によって適したタイプを選ぶ必要があります。
室内へのカメラの設置は、家族の見守りや室内で飼っているペットの様子のチェックにも役立ちます。共働きが普通になった今、学校から帰った子どもの様子や、高齢な両親の様子を確認する手段として最適です。マイクとスピーカーを内蔵し、会話が可能なネットワークカメラなどが、見守りには最適ではないでしょうか。
防犯強化には、玄関や勝手口に人感センサーを設置し、人の動きを検知してネットワークカメラで録画したり、窓や扉に開閉センサーを取り付け、窓や扉が開いたときに無線LANコントローラー経由で外出先のスマホに通知したりすることも可能です。防犯用途だけでなく、扉や手すりにセンサーを取り付け、扉を開けて外出した、手すりを使っているので在宅しているといったように、高齢者などの見守りにセンサーを活用することも考えられます。
家庭に先行して、すでに多くのオフィスで情報ネットワークが構築されています。その目的の1つに情報の共有化があります。社内に設置されたサーバーに社員が共通して使うデータを保存しておき、それをネットワークを通じて各自の端末で使うといったことをやっている方は多いのではないでしょうか。
ホームネットワークも同様の使い方ができます。例えば、書斎のパソコンの記憶装置に録画したテレビ番組や映画を、居間や寝室のテレビで閲覧するといった使い方が可能になります。あるいは、台所で料理の際に参考にしたインターネットの料理サイトのレシピを、知人に教えようとプリントする際、書斎においたプリンターを活用するといったケースも考えられるでしょう。
オフィスが急速にネットワーク化されたように、今後、住宅もネットワーク化が当たり前になり、多くの家電や設備が接続されるでしょう。その際に、注意しなくてはならないのがセキュリティ対策です。
例えば、スマートスピーカーで音楽サービスを利用するために、ユーザー登録したメールアドレスなどの情報が悪意のある第三者に盗み取られるリスクもあります。パソコンのセキュリティ対策だけでなく、ホームネットワーク向けのセキュリティ製品も提供されています。無線LAN、有線LANにかかわらず、安全・快適にホームネットワークを利用できる情報通信環境を合わせて考えたいものです。