子供が安心・安全に暮らせるマイホームにするには

知っておきたい住宅のこと vol.5

子供が安心・安全に暮らせるマイホームにするには

お子さまの誕生や進学したタイミングに、住まいについて改めて考えるご家族が多いようです。ここでは、子供が快適に過ごせる室内空間について、リフォームするという観点から考えていきたいと思います。

子供目線でみてみましょう

大人にとっては全く危険でないものでも、小さな子供にとっては大怪我の原因になることもあります。例えば、大人は少しの段差だと思っていても、子供にとってはつまずいてしまう原因となることも。子供は走り回るのが大好きなので、その分つまずいた時の衝撃は大きく、体をどこかにぶつけたり、口内を損傷してしまったりなど大人では考えられない怪我につながることがあります。そういった意味ではすべりやすい床材もNGです。また、子供が小さいうちは、キッチンで作業している時も様子が伺えるように、オープンキッチンなどを選択して常に子供が視界に入るような環境を整えるといいでしょう。インテリアにはこだわりたいという方も多いですが、見た目だけでなく、子供にとって安心・安全に過ごせる環境か?という点も加味して、自分らしい空間を実現するといいでしょう。

子供目線でみてみましょう

広々としたLDKで、安心とコミュニケーションの場を手に入れる

自分の部屋は持っていても、そこにこもりっきりでは親子のコミュニケーションがなかなか取れません。快適な空間には自然と人が集まってきます。物件によっては可・不可がありますが、広々としたLDKを中心とした生活は、家族が安心して過ごせる場を手に入れることにもつながります。また、様々な書籍やテレビの番組で、リビング学習を取り入れたところ、学力が向上したという報告もされています。これは、ある程度の雑音の中で勉強することで集中力がアップするだけでなく、親にすぐ質問ができるので、分からないことがそのままにならないといった環境が自然と整うためと言われています。LDKで家族それぞれの居場所を作って思い思いに過ごしながらも、空間を共有するというのが理想的な姿かもしれません。子供も常に親が見守ってくれているという安心感を得ることができます。

広々としたLDKで、安心とコミュニケーションの場を手に入れる

子供目線の家は、家族にも優しい家

他にも、抵抗力がまだ弱い子供のために、刺激の少ない壁材や床材を使うことでシックハウスを防いだりするのも、ぜひおさえておきたいポイント。お風呂の床を滑りにくいものにし、壁の出隅にR加工を施したりして、事故の起こりにくい環境を考えてリフォームをするのもいいでしょう。子供目線の家では、大人も快適に過ごすことができます。リフォームを検討する時には、子供の安心・安全をテーマにしてみるといいでしょう。

子供目線の家は、家族にも優しい家

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

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