物件広告の上手な見方

物件や物件広告の見方 vol.1

物件広告の上手な見方

物件情報を収集する際には、様々な方法があります。主なものとしてはインターネットや新聞の折込チラシが挙げられるでしょう。価格・所在地・面積などの知っておきたい情報が掲載されていますが、ここではどんなところにポイントをおいて広告を見ていけばいいかを解説します。

物件広告の基本を知っておきましょう

物件広告に掲載されている各項目についてまずは説明します。

新築・中古の表示について

建築後1年未満かつ未入居の物件を「新築」と表示し、それ以外の物件は「中古」と表示しています。

表示価格には消費税がかかる?かからない?

広告には 建物にかかってくる消費税込みの価格が表示されています。土地には消費税はかかりません。(消費税課税事業者が売主の場合)

間取り4LDKの意味

数字の4は部屋数、L=リビング、D=ダイニング、K=キッチンを意味します。また、採光や換気のための間口が一定の基準を満たさない部屋をN=納戸、S=サービスルームと表示しています。1畳は、1.62㎡で換算しています。

掲載している現地写真はどんな写真でもOK?

原則として、実際に販売する物件を掲載しなければなりませんが、完成前の場合はパース(完成予想図)などでも掲載できます。ただし、「※完成予想図」などは明記しておく必要があります。

徒歩5分。距離はどのくらい?

広告上は80mを1分(端数切り上げ)として計算しています。単純な距離となるので、信号での待ち時間や坂道などは考慮されていません。購入を検討している物件がある時は実際に歩いてみるといいでしょう。

敷地面積と坪数

㎡単位で表示された面積を3.3で割ると、おおよその坪単位面積が算出できます。

建物面積の壁芯面積と内法面積

広告の建物面積は原則として、壁の中心から測った壁芯面積で表示されますが、マンションの場合、登記簿上の面積は壁の内側から測った内法面積で表示されます。

取引態様って何

掲載している不動産会社が「売主」か「代理」か「媒介(仲介)」かがわかる項目です。

免許番号の数字の意味するところ

( )内の数字は免許の更新回数となっています。つまり、この数字を見れば営業年数の長さがわかるということです。

物件広告の基本を知っておきましょう

価格や間取りだけじゃない 物件広告でみておきたいポイント

前項以外にもチェックしておきたいポイントについて触れておきましょう。まず市街化調整区域内の土地、道路に2m以上接していない土地と記載がある時は、原則として土地の造成や建物の建築はできないということを覚えておきましょう。要セットバックとあれば、敷地を道路の中心線から2m(行政による)後退させて建築します。また、建築条件付き土地とは、契約後一定期間内に売主指定の建築業者と建築請負契約をしなくてはならない土地を指します。建築条件の内容のほか、建築請負契約が締結されなかったときの措置内容が明示されているかもチェックしましょう。

価格や間取りだけじゃない 物件広告でみておきたいポイント

物件広告からこんなことも読み取れる

物件広告からこんなことも読み取れる画像の点数が豊富で細かく紹介されているなど、より具体的に購入を検討できるような情報が盛り込まれていることもあります。そういった広告を出している不動産会社の場合、親身に相談に乗ってくれる可能性も高いかもしれません。広告は、物件の情報を得る媒体というだけでなく、その会社の信頼度をはかる指針として捉えることもできそうです。

執筆

橋本 岳子 (はしもと・たかこ)

20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。

※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。

おすすめ・関連記事

購入向け

リフォーム